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【85回目のゲスト】

安堂維子里先生への30の質問

1.デビューはいつごろですか?

1998年に別名で一度デビュー。2007年に再デビューしました

2.デビュー作のタイトルは?

『あわゆき』

3.デビュー作の簡単なストーリーを教えてください

爆弾が落ちて全てが無くなるまでの一瞬の中に永遠の白い時間があって、そのなかで女性が男の子と出会う

4.デビュー作でもっとも描きたかったことは?

どうにもならない切なさと美しさ

5.デビューした雑誌は?

「comicリュウ」

6.どのような形でデビューしましたか?(マンガ賞受賞作、持ち込み作など)

龍神賞 銅賞

7.デビュー作はマンガを描き始めてどのくらい(期間)でしたか?

制作を再開して1年くらい

8.またそれは何作目ぐらいでしたか?

投稿しはじめてから一度目は15本目。二度目は1本目(制作は3本目)。 投稿以前には同人誌で、たぶん20本くらいは描いてると思います

9.その頃の本業(学生、フリーターなど)はなんでしたか?

無職(求職中)

10.その頃は本気でマンガ家を目指していましたか?

何年も話をまともに描けない状態だったので、無理だと思っていました。 ただ、どうしても出版社に出してみたかったです

11.もしマンガ家としてデビューしていなければどんな仕事に就くつもりでしたか?

とりあえず郵便局のバイトに応募してみたりとか

12.マンガ家デビューの際の家族の反応はいかがでしたか?

まあ、そうだろうね。みたいな感じでした

13.目標としていたマンガ家さんがいたら教えてください

鶴田謙二先生、五十嵐大介先生、藤原薫先生、上山徹郎先生、okama先生、その他多数の先生方です

14.そのマンガ家さんのどこにひかれていましたか?

とにかく絵画的な基礎がしっかりしていて、独特の世界観を構築できていること。そしてそれがすごくカッコイイ! あとおそらくはご自身に近い部分で物語を作られているところです

15.デビュー作の原稿料または賞金は何に使いましたか?

生活費

16.デビューが決まった時の感想は?

だ…大丈夫かな…。(当時月産10ページぐらいが限界でした)

17.デビュー作が実際に雑誌に掲載されたときの感想は?

私の絵はキタナイ

18.デビュー前後でマンガに対する考えかたに変化はありましたか?

自分だけの問題ではなくなったことをちゃんと考えようと思いました

19.デビューの頃、編集者と打ち合わせをどの程度していましたか?

ネームができたら打ち合わせという感じでした。内容的にプロットにするのは難しかったので

20.その頃編集者との打ち合わせでためになったことは?

なにが売れるかなんてわからないから、自分が魅力的だなーと思うことをやればいい。と言われたことです

21.逆に編集者との打ち合わせで苦労したのはどんなときですか?

連絡ないまま、いつのまにか半年ぐらい経ってたことがありました

22.編集者との打ち合わせなどはどのような形でしていましたか?

主に携帯メールとお電話で

23.編集者とのつきあいで思い出に残るエピソードがありましたら教えてください

なぜか空港にいるときに突然仕事のお電話をいただくことが数回。空港にはめったに行かないのですが

24.デビューの頃、良きライバルとか、語り合えるマンガ家さんはいましたか?

あえて人と比べたり競ったりは遮断してました

25.デビューの頃、マンガ家として成長していくために特に何かしたこと、勉強したことなどはありますか?

デッサンに1年半くらい通いました。 デッサンは”描く”トレーニングじゃなくて、”見る”トレーニングだと知って世界が変わりました。 絵のことだけじゃなく、あるものをありのまま見るということが全然出来ていませんでした

26.デビューの頃、マンガ家として特に何か悩んだことなどはありますか?

仕事であって仕事でない状態でしたので、やりたいことをやる罪悪感に一番悩みました。 だったらとっとと就職しろ←→でも今どうしても漫画を描きたい の引っ張りあいでした

27.デビュー作を今の自分が再評価すると100点満点中何点?

60点くらいでしょうか

28.またその理由は?

自分のやりたいことはできたけど、誰にも向けられていないというところで

29.マンガ家としてデビューするために必要なことはなんだと思いますか?

漫画家になれる唯一の方法は漫画を描くことです。編集さんに見てもらい、討ち死にして、 ある日ポカンと忘れてまた漫画を描いて、の繰り返しです。
あとは漫画以外の趣味があるといいです。社会との接点と、体力です

30.これからマンガ家を目指す人達になにか一言

「人が職を選ぶんじゃなくて、職が人を選ぶんだよ」と言われたことがあります。
行き詰まったら一度やめてみるのも良いと思います。離れてわかることもたくさんあります。 縁があれば必ずまた繋がります。恋愛みたいなもんです。
たまには、誰にも絶対認めてもらえないけど自分の好きなものを思い切り描いてみるといいと思います

【プロフィール】

山口県出身。2007年にcomicリュウの龍神賞にて再デビュー。受賞後同誌で作品を掲載。ITANで女性漫画誌に初挑戦し、その後BE-LOVEにも作品を発表。詩情豊かにSFやファンタジーを描く作風が魅力。コミックリスト以外にも「はやぶさLOVE講座」(徳間書店)に短編「はやぶさ帰還篇〜地球へ〜」が収録されている。(同作品は「妖精消失」にも収録)

安堂先生のHPはこちら↓
http://hororicorori.amearare.com/


安堂維子里先生
コミックスリスト

  • 『妖精消失』
    全1巻(リュウコミックス)cover
  •  
  • 『世界の合い言葉は水』
    全1巻(リュウコミックス)cover

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