【青木幸子先生への30の質問】
- デビューはいつ頃ですか?
えーと連載を始める数年前。5〜6年前?
- デビュー作のタイトルは?
『いただきます』
- デビュー作の簡単なストーリーを教えてください
公園の横にある小さな総菜店が舞台の、料理で繋がって行く人たち
- デビュー作でもっとも描きたかった事は?
料理などの微(かす)かなきっかけで大きく分岐していく気持ち
- デビューした雑誌は?
「モーニング」(講談社)
- どのような形でデビューしましたか?(マンガ賞受賞作、持ち込み作など)
はじめの受賞作のあとに描いた連作の3本が受賞し(2本だったかも)
すっかり忘れた頃にその3本が連続掲載でデビュー。
それぞれの受賞間隔もあいていたし佳作とか奨励賞とかで大きな賞じゃなかったし
なぜそういう変則デビューになったか未だに謎。
いまさら聞く気もないので、たぶんずっと謎
- デビュー作はマンガを描き始めてどのくらい(期間)でしたか?
高校生のころ2年で2本描いて中断。社会に出て仕事量がコントロールできるように
なって再開して4年目?くらい? すいません、日記もなにもつけてないので「?」ばっか
- またそれは何作目ぐらいでしたか?
『いただきます』の1本目は確か6本目だったはず
- その頃の本業(学生、フリーターなど)はなんでしたか?
グラフィックデザイナー兼イラストレーター少々
- その頃は本気でマンガ家を目指していましたか?
読み切りがたまに描けたらステキだなあと。
無理だったら描きためて自費出版かウェブ公開でもしようかと思ってました
- もしマンガ家としてデビューしていなければどんな仕事につくつもりでしたか?
そのままグラフィックデザイナー兼イラストレーター続行
- マンガ家デビューの際の家族の反応はいかがでしたか?
それでいつ次の仕事を探すの?(雑誌の漫画は単行本の宣伝のためにお金をはらって
載せてもらってると思っていたらしい)
- 目標としていたマンガ家さんがいたら教えてください
好きな人はいっぱいいたけど、目標はありませんでした
- そのマンガ家さんのどこにひかれていましたか?
好きな所すべて
- デビュー作の原稿料または賞金は何に使いましたか?
本とか映画とかちょっといい店で食べたり(次の資料のため)だったような
- デビューが決まった時の感想は?
出版社系の知り合いが増えて仕事の幅が広がるといいな
- デビュー作が実際に雑誌に掲載された時の感想は?
下手…
- デビュー前後でマンガに対する考えかたに変化はありましたか?
週刊連載をしてる人って超人
- デビューの頃、編集者と打ち合わせをどの程度していましたか?
ネームを出して一ヶ月後に返事、その一ヶ月後にネーム
- その頃編集者との打ち合わせでためになった事は?
イメージで話を流さず言いたい所はぼかさず、はっきり強調して入れる
- 逆に編集者との打ち合わせで苦労したのはどんなときですか?
私が携帯もっていなかったので連絡がつきづらかったかと
- 編集者との打ち合わせなどはどのような形でしていましたか?
初回会ったあとは電話とネームの郵送
- 編集者とのつきあいで思い出に残るエピソードがありましたら教えてください
職場を移る事になったと言った時に一年間漫画に専念してみませんかと言われて
(そうだな一生に一年間くらい好きな事に挑戦してみようかと)内定を蹴った翌月に、
その編集さんが異動になり担当を去った事
- デビューの頃、良きライバルとか、語り合えるマンガ家さんはいましたか?
漫画描いてるのをまわりに言ってなかったのでいません
- デビューの頃、マンガ家として成長していくために特に何かした事、勉強した事などはありますか?
受賞後に次は料理の漫画でチャレンジしましょうと言われて、これはと思う店に
いったり、調理法を調べたりしました。もともとの食い道楽に拍車をかけただけ
とも言える…
- デビューの頃、マンガ家として特に何か悩んだ事などはありますか?
画力。今も
- デビュー作を今の自分が再評価すると100点満点中何点?
60点
- またその理由は?
漫画の文法が身についていない。絵の処理が半端
- マンガ家としてデビューするために必要な事はなんだと思いますか?
描き上げられる人ならデビューだけなら運
- これからマンガ家を目指す人達になにか一言
絵も話もどんどん描いてサクサク投稿なり持ち込みをして下さい。
同じものを延々と直し続けても最初の勢いが死ぬだけです
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デザイン専門学校卒業後、グラフィックデザインの仕事に。会社でデザイナーをやりつつ、フリーとしてイラストの受注を続ける。そうして仕事を続けながらチョコチョコ漫画を制作し、投稿してみたり、イラストのサンプル例で持ち回ってみたりしているうちに講談社「モーニング」にて受賞。続けて描いた連作の3本が賞を受ける。
受賞からしばらくし、なんとなーく記憶が薄れた頃、急遽受賞した連作『いただきます』が同誌に集中掲載される。そうした〈謎のデビュー〉も再びなんとなーく記憶が薄れた頃、急遽連載にチャレンジの話があり、またしても頭に疑問符が渦巻く中、「モーニング」の兄弟誌「イブニング」の2006年第8号にて、初の連載となる『ZOOKEEPER ズゥキーパー』を開始。ほのぼのではすまない動物園を漫画らしいアイデア・ネタでコーティング、破綻させないためにテーマと格闘する。
このたび3年の連載を終え(全8巻。好評発売中)、次回作のジャンルは決定、設定と格闘中。
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