プロとして活躍しているマンガ家さんたちもかつては新人さんだった(あたりまえだけど)。新人のマンガ家さんにとってデビューは良きにつけ悪しきにつけ、忘れられないターニング・ポイント。このコーナーでは、マンガ家さんのデビューの頃の話を質問形式で語ってもらいます。
【第32回目のゲスト/市川ヒロシ先生】
【市川ヒロシ先生への30の質問】
  • デビューはいつ頃ですか?
    受賞は2001年10月
    掲載は2001年1月

  • デビュー作のタイトルは?
    『2人暮らし』

  • デビュー作の簡単なストーリーを教えてください
    無口な男とマイペースな女のちょっと非日常的な同棲ギャグマンガ

  • デビュー作でもっとも描きたかった事は?
    無言のツッコミと間(ま)で生まれるおもしろさ

  • デビューした雑誌は?
    とりあえず載ったのは「ヤングマガジン」の代原。
    連載は「別冊ヤングマガジン」

  • どのような形でデビューしましたか?(マンガ賞受賞作、持ち込み作など)
    持ち込んだら賞に出すことになってそのまま受賞した。
    その後、何本かネーム描いて連載に

  • デビュー作はマンガを描き始めてどのくらい(期間)でしたか?
    子供の頃から友達に見せるために描いていたので15年くらい?

  • またそれは何作目ぐらいでしたか?
    持ち込み用に本格的に描いたのははじめてでした

  • その頃の本業(学生、フリーターなど)はなんでしたか?
    上京したてで無職

  • その頃は本気でマンガ家を目指していましたか?
    漫画家半分、デザイナー半分、スロプーちょっぴり

  • もしマンガ家としてデビューしていなければどんな仕事につくつもりでしたか?
    雑誌編集者

  • マンガ家デビューの際の家族の反応はいかがでしたか?
    「ヤングマガジンってHなやつ!?」と母に

  • 目標としていたマンガ家さんがいたら教えてください
    藤子・F・不二雄先生、タナカカツキ先生

  • そのマンガ家さんのどこにひかれていましたか?
    すべてにおいて

  • デビュー作の原稿料または賞金は何に使いましたか?
    生活費等

  • デビューが決まった時の感想は?
    よっしゃ! バイトやめよ

  • デビュー作が実際に雑誌に掲載された時の感想は?
    絵がヘタすぎてひいた

  • デビュー前後でマンガに対する考えかたに変化はありましたか?
    絵の大切さ。ちゃんと描くに越したことはない

  • デビューの頃、編集者と打ち合わせをどの程度していましたか?
    ギャグマンガなのでそんなにしませんでした

  • その頃編集者との打ち合わせでためになった事は?
    良い意味でのエンタテインメント性を身につけるということ

  • 逆に編集者との打ち合わせで苦労したのはどんなときですか?
    ネームの内容。はあたり前なのでとくになし

  • 編集者との打ち合わせなどはどのような形でしていましたか?
    電話とFAXで

  • 編集者とのつきあいで思い出に残るエピソードがありましたら教えてください
    デビューの頃FAXを持っていなかったのでネームを郵送してた
    (時間かかりすぎ)

  • デビューの頃、良きライバルとか、語り合えるマンガ家さんはいましたか?
    いませんでした

  • デビューの頃、マンガ家として成長していくために特に何かした事、勉強した事などはありますか?
    なるべく漫画とは関係ないモノからアイデアを拾おうと思っていた

  • デビューの頃、マンガ家として特に何か悩んだ事などはありますか?
    とくになし。自分の作品が載るのが楽しかった

  • デビュー作を今の自分が再評価すると100点満点中何点?
    100点

  • またその理由は?
    当時の技量と発想の中で最高のモノを描いたから

  • マンガ家としてデビューするために必要な事はなんだと思いますか?
    人とは違うモノの見方、とらえ方、感じ方をして
    それを解りやすく人に伝える事

  • これからマンガ家を目指す人達になにか一言
    漫画を描いていくのか、自分を表現していくのか
    2通りあると思います
  1976年7月30日生まれ。広島県出身。2001年、講談社ヤングマガジンの月間新人漫画賞佳作受賞作『2人暮らし』が「週刊ヤングマガジン」誌上に掲載され、デビュー。その後、「別冊ヤングマガジン」(「週刊ヤングマガジン」増刊)で同タイトルを連載開始。平凡な同棲カップルのほのぼのとした日常を描いて、同誌で人気を博した。さらにパチスロ趣味を生かし、パチスロ誌数誌で連載。笑いとペーソスあふれる作風で、パチスロファンにも広く支持を得た。現在は、『2人暮らし』の掲載舞台を「週刊ヤングマガジン」本誌に移して不定期連載するほか、「パチスロ7」(蒼竜社)で『それいけ! ケモノ〜ズ』、「パチスロV7」(双葉社)で『ろく式』、「まんがくらぶ」(竹書房)で『家賃8万ダンナは無職』を連載。
「インターネット市川ヒロシ」
http://www16.ocn.ne.jp/~h-studio/

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