【川口まどか先生への30の質問】
- デビューはいつ頃ですか?
20年くらい前です
- デビュー作のタイトルは?
『はあとビビッとさしみインコ』
- デビュー作の簡単なストーリーを教えてください
ラブコメギャグマンガです
- デビュー作でもっとも描きたかった事は?
ギャグです
- デビューした雑誌は?
ハローフレンド
- どのような形でデビューしましたか?(マンガ賞受賞作、持ち込み作など)
漫画賞受賞
- デビュー作はマンガを描き始めてどのくらい(期間)でしたか?
投稿して5年目くらいすかね
- またそれは何作目ぐらいでしたか?
5〜6作目くらいでしょうか
- そのころの本業(学生、フリーターなど)はなんでしたか?
大阪芸術大学に通う、超マジメな学生でした(漫画街 注:摩夜峰夫氏、庵野秀明氏、士郎正宗氏、克・亜樹氏、などなど数多くの漫画家が輩出された学校です)
- そのころは本気でマンガ家を目指していましたか?
はい
- もしマンガ家としてデビューしていなければどんな仕事につくつもりでしたか?
高校の美術教師か、デザイン事務所。でも、漫画家にはきっとなるぞ、と思ってました
- マンガ家デビューの際の家族の反応はいかがでしたか?
おおッびっくりッ
- 目標としていたマンガ家さんがいたら教えてください
鳥山明先生です
- そのマンガ家さんのどこにひかれていましたか?
上手で大金持ちだったからでーす
- デビュー作の原稿料または賞金は何に使いましたか?
上京料でしょうか
- デビューが決まった時の感想は?
これで将来安泰、大金持ちだーー!!
- デビュー作が実際に雑誌に掲載された時の感想は?
カンドーー!!
- デビュー前後でマンガに対する考えかたに変化はありましたか?
将来安泰じゃないかもしれない‥‥‥‥
- デビューの頃、編集者と打ち合わせをどの程度していましたか?
1ヵ月に2回くらい
- その頃編集者との打ち合わせでためになった事は?
イメージをちゃんと人に説明する方法を、自分なりに努力するようになったことです
- 逆に編集者との打ち合わせで苦労したのはどんなときですか?
まっとうな少女誌だったので、とっぴな発想をケられることです
- 編集者との打ち合わせなどはどのような形でしていましたか?
電話して編集部行ってメシくいながら、とか
- 編集者とのつきあいで思い出に残るエピソードがありましたら教えてください
日にちを間違えて行ったくせに、時間にいないと文句を言い、うなぎをくわせてもらいました。いい人でした
- デビューの頃、良きライバルとか、語り合えるマンガ家さんはいましたか?
たくさんいました。今はひとりもいませんが
- デビューの頃、マンガ家として成長していくために特になにかした事、勉強した事などはありますか?
よく遊び、よく漫画読んでました
- デビューの頃、マンガ家として特に何か悩んだ事などはありますか?
どうして絵がヘタなの? どうしたらうまくなるの? どうして少女誌はSFはダメなの?
- デビュー作を今の自分が再評価すると100点満点中何点?
100点
- またその理由は?
がんばったよなー、ヘタなのに。‥とホメてやるカンジです
- マンガ家としてデビューするために必要な事はなんだと思いますか?
続ける情熱です
- これからマンガ家を目指す人達になにか一言
漫画以外のモノをいっぱい読んだり見たりいろいろな人とつきあうことです。大キライな言葉ですが“がんばる”しかありません
|
|
大阪府出身。4月24日生まれの牡牛座。A型。大阪芸術大学美術学科卒。1983年、「ハローフレンド」(講談社)に掲載の『はあとビビッとさしみインコ』でデビュー。実はとても怖がりで、霊の話なんかゼッタイやだ!虫も大キライ!という著者には、エモノを見せびらかす小学生のご子息あり。
代表作のひとつである『やさしい悪魔』は、少女漫画の枠を超えたSFファンタジーギャグ。「人間好きのため悪魔界で異端児扱いされている双子の悪魔」という斬新な主人公設定と世界観、幾重にも伏線が織り込まれた奥深い物語で、15年以上に及ぶロングセラーとなり、現在も『やさしい悪魔の物語』として「ミステリーボニータ」(秋田書店)に好評連載中。
また、ホラー漫画の枠を超え、哲学的命題を主題にしたヒューマンドラマ『死と彼女とぼく』は、かつてのハリウッドムービー『シックスセンス』に影響を与えたという巷の噂もあるほどで、日本漫画界のクオリティの高さを物語る名作。人間以外のものの声が聞こえてしまうため世間と深く関わらないようにして生きてきた少年が、死者が見えてしまうため悩みながら生きてきた少女と出会った。死者たちは何を想い、何を感じ、この世に留まるのか。現在は『死と彼女とぼく ゆかり』を「one more kiss」(講談社)で連載中。ほか『海の砂漠』シリーズなど多数の著書がある。
オリジナリティにあふれた想像力・発想力と、人の哀しさとやさしさを浮き彫りにする描写力、幸せの形を問う深淵なメッセージ、そしてそれらを優しく軽やかに包むギャグセンスは、漫画というジャンルをも超えて老若男女全ての読者の胸を打つ。読後、かならずあたたかな力が涌いてくる希有なストーリーテラーである。
|
|
|