【松本ななこ先生への30の質問】
- デビューはいつ頃ですか?
1990年だったと思います
- デビュー作のタイトルは?
『PLATONIC』
- デビュー作の簡単なストーリーを教えてください
がんばって背伸びしてる女の子のちょっとエッチありのラブコメでした
- デビュー作でもっとも描きたかった事は?
私の高校時代のかなわなかった恋を成就させてやる事...
- デビューした雑誌は?
別冊少女コミック
- どのような形でデビューしましたか?(マンガ賞受賞作、持ち込み作など)
持ち込み後、デビューできるぎりぎりの賞をいただいて
- デビュー作はマンガを描き始めてどのくらい(期間)でしたか?
原稿用紙に描き始めてからでいえば、半年くらい
- またそれは何作目ぐらいでしたか?
持ち込みしたのを入れて(間に没ネーム1本はさまって)2作めです
- その頃の本業(学生、フリーターなど)はなんでしたか?
フリーターでした
- その頃は本気でマンガ家を目指していましたか?
第2希望でした
- もしマンガ家としてデビューしていなければどんな仕事につくつもりでしたか?
絵で食べれたら..と思っていましたが、絵だけではきびしいだろうなと...
- マンガ家デビューの際の家族の反応はいかがでしたか?
喜んでくれました
- 目標としていたマンガ家さんがいたら教えてください
江口寿史先生と上條淳士先生です
- そのマンガ家さんのどこにひかれていましたか?
おしゃれで先鋭的なところ
- デビュー作の原稿料または賞金は何に使いましたか?
ふつうに生活費だったと思います
- デビューが決まった時の感想は?
まあ。ほんとに!ってかんじで..担当さんにもっと喜べと言われました
うれしかったんですけど、実感がわかなかったんです
- デビュー作が実際に雑誌に掲載された時の感想は?
たいへん自慢に思いました
- デビュー前後でマンガに対する考えかたに変化はありましたか?
とくには...
- デビューの頃、編集者と打ち合わせをどの程度していましたか?
昔すぎて覚えていません...東京に住んでましたし、たぶん多いほう??
- その頃編集者との打ち合わせでためになった事は?
もう怯えているばかりで、いろいろためになる事を言っていただいたと思いますが、
何も吸収できませんでした
- 逆に編集者との打ち合わせで苦労したのはどんなときですか?
直しすぎて何がおもしろいかわからなくなりました
- 編集者との打ち合わせなどはどのような形でしていましたか?
編集部の打ち合わせスペースで
- 編集者とのつきあいで思い出に残るエピソードがありましたら教えてください
私の初連載をたちあげるのに尽力してくださった担当さんが、第1話のネームができたと同時に移動になって、そのとき「原稿までお付き合いできなくて残念ですが、ななこさんの連載をたちあげる事ができたので満足です」
というような言葉を言って去っていったこと...
私のネームが遅かったせいで原稿に間に合わなかったこともあり、ぐっときました
- デビューの頃、良きライバルとか、語り合えるマンガ家さんはいましたか?
漫画家と会うのは出版社のパーティくらいでした
アシスタント先の先生にはとてもかわいがっていただきましたが
- デビューの頃、マンガ家として成長していくために特に何かした事、勉強した事などはありますか?
なんにもしませんでした...
あ、少女マンガ誌でデビューして1年たってないくらいの時期に
青年誌にあこがれて持ち込みしてまわったのは..
成長のための努力でしょうか??
- デビューの頃、マンガ家として特に何か悩んだ事などはありますか?
描きたい話がすぐなくなりました
というか、最初から何もなかったので
- デビュー作を今の自分が再評価すると100点満点中何点?
.....今となっては読まれたくないシロモノなので5てん...
ですが、デビューして5年間くらい、デビュー作に勝るものが描けなかったので..
デビュー作としては褒めてやってもいいものだったと思います
- またその理由は?
はりきってあこがれの作家さんの真似をしてる上に失敗してるから
- マンガ家としてデビューするために必要な事はなんだと思いますか?
最初は運
持ち込んだとき見てくれたのが別の編集さんだったら、デビューできてないと思います
- これからマンガ家を目指す人達になにか一言
ひとりの編集さんに翻弄されず、
おもしろがってくれる編集さんを探してください
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1990年、「別冊少女コミック」(小学館)に掲載の『PLATONIC』でデビュー。以来、恋愛をテーマにしたコメディ作品を数多く描いている。
1998年より「少女コミックCheese!」にて連載された『悪魔のようなあなた』(全5巻)は、幼なじみのモテ男に振り回される女子高生のお話で、恋愛体質の女の子の一途な暴走っぷりを描いた正統派の恋愛コメディ。一方、青年誌「IKKI」などで連載された『猫MIX』は、オッサンの顔を持つ猫(?)と一緒に暮らす女の子を主人公に、恋愛モノというジャンルの限界を広げる異色作として人気を博した。
そして、近作の『LOVE FIGHTER』(全3巻)では、”かっこいいダメ男”との恋に夢中になりすぎて、気づけば間違った方向に努力してしまう主人公の健気さ(とイタさ)が、女性読者から強い共感を得る。……と同時に、都合のいい恋愛を密かに望んでいる男性読者たちにも、夢と希望を与えている。
繊細でありながらポップで明るい絵柄で、一貫して男女のリアルな恋愛とHを描き続けるマンガ家さんである)
今後は、4月23日(月)発売の「zipper 6月号(祥伝社)」に『セツナイコイ』(32P)が掲載、さらに5月7日(月)発売のLOVE MAX(秋田書店)」にも新作が登場!! ますます大活躍の予定です!!
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