【三原陽子先生への30の質問】
- デビューはいつ頃ですか?
1980年5月
- デビュー作のタイトルは?
『お・ば・さん』
- デビュー作の簡単なストーリーを教えてください
少女と伯母さんの話…。
ハッピーエンドだけどラブコメではないです
- デビュー作でもっとも描きたかった事は?
…というか、まだ、漫画作品というものを描き上げること自体が目標でした
- デビューした雑誌は?
月刊ハローフレンド(講談社)
- どのような形でデビューしましたか?(マンガ賞受賞作、持ち込み作など)
高校の後輩が同人誌を作るのに誘われて、自分でも真似してやってみました。
その印刷製本の会社のかたが、編集部に紹介してくださいました。
「うちの本の月例漫画スクールに投稿しませんか?」
…と言われてそのままズルズルと……
- デビュー作はマンガを描き始めてどのくらい(期間)でしたか?
鉛筆で描いていたのは小学2年頃から
ペンで描くことを覚えたのは中学2年頃から…。
↑6.で言われてからは1年くらいです
- またそれは何作目ぐらいでしたか?
指導を受けてから3作目
- その頃の本業(学生、フリーターなど)はなんでしたか?
大学は出たものの、就職活動をしそびれて無職でした。
私以外の家族は働いていたので、家のことをしながら原稿を描いていました
- その頃は本気でマンガ家を目指していましたか?
う〜ん…。
もちろん「なれればいいなぁ…」とは思いましたが
「でもそんなに簡単にはなれないよなぁ…」とも思い
「なれなかったらこの先どうすんのよ」と自問することも避け
…本気で目指す…というほどの強い気持ちもなかったような……
本当にあきれるほど半端者でしたね〜……
- もしマンガ家としてデビューしていなければどんな仕事につくつもりでしたか?
インドア人間なので、なるべく室内でできるお仕事、
なかでも有能な事務員に憧れていました
- マンガ家デビューの際の家族の反応はいかがでしたか?
それまでも色々と描いたり作ったりする生活だったので、
「あ〜また何かやってる」なんて感じで…特に変化もなかったです
- 目標としていたマンガ家さんがいたら教えてください
好きな作家さんはたくさんいましたが、畏れ多くて目標にしてはいませんでした
- そのマンガ家さんのどこにひかれていましたか?
- デビュー作の原稿料または賞金は何に使いましたか?
家事手伝いをしながらお小遣いをもらうという情けない状態でしたので、
赤字補填で消えました
- デビューが決まった時の感想は?
編集さん(男)の声が天使のように聞こえました
- デビュー作が実際に雑誌に掲載された時の感想は?
「うっわ〜……地味〜〜〜!!!」
- デビュー前後でマンガに対する考えかたに変化はありましたか?
変化を認識する余裕もありませんでした
- デビューの頃、編集者と打ち合わせをどの程度していましたか?
日数的なことはよく覚えていませんが…1〜3週間おきに会っていたのかな
- その頃編集者との打ち合わせでためになった事は?
ためにならなかったこと…はないです。
とにかくな〜んにも知らなかったので、新鮮なことばかりでした
- 逆に編集者との打ち合わせで苦労したのはどんなときですか?
あったのでしょうが、覚えていません。
きっとその都度問題解決して気が済んだのでしょう。
私がトロくて頑固なぶん、編集さんのほうが苦労されたのではないでしょうか
- 編集者との打ち合わせなどはどのような形でしていましたか?
まだFAXもない時代でしたので、とにかく前の打ち合わせで言われたことに気をつ
けながらネームや原稿描きをやって、できたら電話連絡して会いに行く……
その繰り返し
- 編集者とのつきあいで思い出に残るエピソードがありましたら教えてください
は〜っはっはっは〜〜〜〜♪
…失礼。お仕事以外のことばかりなので控えさせていただきます
- デビューの頃、良きライバルとか、語り合えるマンガ家さんはいましたか?
いませんでした
- デビューの頃、マンガ家として成長していくために特に何かした事、勉強した事などはありますか?
“特”…にですか……
漫画家としての勉強そのものも全く足りなかった私なので、
やらなければいけない事だらけでしたが……
自発的にやったのは、デッサン…くらいかなぁ
- デビューの頃、マンガ家として特に何か悩んだ事などはありますか?
とにかく全体的な力不足を痛感! 今でも!!!
- デビュー作を今の自分が再評価すると100点満点中何点?
90点
- またその理由は?
ゼロから1になった…という意味では100点。
その後ン十年、いまだにそれほどの飛躍を感じたことがありません。
マイナス10点は「でもやっぱヘタよね」ってことで
- マンガ家としてデビューするために必要な事はなんだと思いますか?
「運」だと思います。
漫画を描くことがなによりも嬉しくて楽しくて、
若くて体力があって、ヘタでもそれなりに伸びつつある、ちょうどその時期に、
編集部の目に留まってプッシュされる……
これが運でなくて何でしょう?
- これからマンガ家を目指す人達になにか一言
漫画以外に、生活していくのに必要なテクをなにか身につけましょう!
この業界しか知らずに年取るとロクなことないですよ〜!
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1980年、講談社月刊ハローフレンドでデビュー。以後、講談社「BE・LOVE」など女性コミック誌で活躍中。
観劇、韓流が趣味。
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