プロとして活躍しているマンガ家さんたちもかつては新人さんだった(あたりまえだけど)。新人のマンガ家さんにとってデビューは良きにつけ悪しきにつけ、忘れられないターニング・ポイント。このコーナーでは、マンガ家さんのデビューの頃の話を質問形式で語ってもらいます。
【第75回目のゲスト/松本耳子】
【松本耳子先生への30の質問】
  • デビューはいつ頃ですか?
    1998年です

  • デビュー作のタイトルは?
    『make love』

  • デビュー作の簡単なストーリーを教えてください
    ウエイトレスちゃんとウエイター君のエッチな漫画

  • デビュー作でもっとも描きたかった事は?
    甘い渋谷系エロス

  • デビューした雑誌は?
    ワニマガジン社の「快楽天」

  • どのような形でデビューしましたか?(マンガ賞受賞作、持ち込み作など)
    新人漫画賞に投稿して奨励賞をもらって担当がついてデビューしました

  • デビュー作はマンガを描き始めてどのくらい(期間)でしたか?
    B5ノートに鉛筆マンガを描いてた頃から8年

  • またそれは何作目ぐらいでしたか?
    まともな原稿としては初めて描いた漫画なので1本目

  • その頃の本業(学生、フリーターなど)はなんでしたか?
    大学4年生

  • その頃は本気でマンガ家を目指していましたか?
    自分名義の単行本が1冊出せれば万々歳だと思ってました

  • もしマンガ家としてデビューしていなければどんな仕事につくつもりでしたか?
    大学で彫塑を専攻していたのでマネキンの原型とか作ってたかもしれません

  • マンガ家デビューの際の家族の反応はいかがでしたか?
    みんな喜んで応援してくれました

  • 目標としていたマンガ家さんがいたら教えてください
    小林じんこ先生、吉本蜂矢先生、内田春菊先生

  • そのマンガ家さんのどこにひかれていましたか?
    それぞれの先生方のセンスに憧れてます

  • デビュー作の原稿料または賞金は何に使いましたか?
    記憶がないです

  • デビューが決まった時の感想は?
    自分の漫画が認められたという事が嬉しくて生きててよかったと思いました

  • デビュー作が実際に雑誌に掲載された時の感想は?
    嬉しいけどまだまだ下手っぴだったので恥ずかしかった

  • デビュー前後でマンガに対する考えかたに変化はありましたか?
    なんでも色々と深読みしてしまう癖がついてしまった

  • デビューの頃、編集者と打ち合わせをどの程度していましたか?
    大阪で描いていたのでデビューしてから3年一度も担当に会った事がありませんでした。
    いつも電話打ち合わせでした


  • その頃編集者との打ち合わせでためになった事は?
    一緒におもしろい漫画を作る気があるヤル気のある担当編集の大切さ

  • 逆に編集者との打ち合わせで苦労したのはどんなときですか?
    こっちに丸投げばかり編集さんだと寂しい気持ちになります

  • 編集者との打ち合わせなどはどのような形でしていましたか?
    雑談8割

  • 編集者とのつきあいで思い出に残るエピソードがありましたら教えてください
    社交辞令のバレンタインチョコの存在を教えてくれた

  • デビューの頃、良きライバルとか、語り合えるマンガ家さんはいましたか?
    快楽天時代は三浦靖冬とほぼ毎日長電話をしていて
    人脈を広げるために新年会に出ることは大切だと教えてくれました

  • デビューの頃、マンガ家として成長していくために特に何かした事、勉強した事などはありますか?
    エロ漫画のスキルアップのためにエロい修行を積んだ

  • デビューの頃、マンガ家として特に何か悩んだ事などはありますか?
    悩んでたら漫画家続いてないと思う

  • デビュー作を今の自分が再評価すると100点満点中何点?
    50点

  • またその理由は?
    若い女の子にありがちな痛さ全開だったから

  • マンガ家としてデビューするために必要な事はなんだと思いますか?
    自己管理能力と責任感と子供心

  • これからマンガ家を目指す人達になにか一言
    健康でやる気があればなんでもできる!
    今の人生は一度きり、できる限り挑戦して堪能しよう!

  19歳の時、雨の日にファミレスのバイトに行くのが嫌で現実逃避のためエロ漫画を描いてみる。
1年後、忘れていた未完成の漫画を完成させて快楽天の新人賞に投稿してみたら総ページ数19枚という常識外れのページ数で受賞→デビュー。
 最初はとにかく担当に食らいつけ!というアドバイスに従ってストーリーが思いついたらすぐ書いてFAX、分からないことがあれば電話で聞くを繰り返す。
 仕事を増やしたかったが営業の仕方がわからなかったので太田出版のマンガエロティクスfの新人賞に投稿→受賞で仕事を広げる。
 その後、同じ快楽天で描いていたピロンタン氏が渡米するとのことでヤングコミックの枠を譲り受けたことにより仕事の場が広がり今日に至る。
 現在、竹書房「スーパーパチスロ777」にて読者の切ないパチスロ体験を漫画にした『本当にあっただめスロ耳話』、ぶんか社「別冊本当にあった笑える話」にて自身の波乱万丈の半生を綴った『湘南くらしの手帖』を連載中。 少年画報社より単行本『ぷちキャバ』絶賛発売中!!

【松本耳子先生
コミックスリスト】
サーチ:
Amazon.co.jpアソシエイト

30の質問箱のトップに戻る