プロとして活躍しているマンガ家さんたちもかつては新人さんだった(あたりまえだけど)。新人のマンガ家さんにとってデビューは良きにつけ悪しきにつけ、忘れられないターニング・ポイント。このコーナーでは、マンガ家さんのデビューの頃の話を質問形式で語ってもらいます。
【第24回目のゲスト/小原愼司先生】
【小原愼司先生への30の質問】
  • デビューはいつ頃ですか?
    93年か94年です

  • デビュー作のタイトルは?
    お姉さんといっしょ(連載になり「ぼくはおとうと」に)

  • デビュー作の簡単なストーリーを教えてください
    二人きりで暮らす姉弟の日常がちょっと変化する話

  • デビュー作でもっとも描きたかった事は?
    深刻な笑いです

  • デビューした雑誌は?
    月刊アフタヌーン

  • どのような形でデビューしましたか?(マンガ賞受賞作、持ち込み作など)
    漫画賞への投稿です

  • デビュー作はマンガを描き始めてどのくらい(期間)でしたか?
    小学校から計算にいれれば10年以上。
    漫画家になろうと思ってからなら1年足らず

  • またそれは何作目ぐらいでしたか?
    漫画家をめざしてまとまったページ数を描き出して3作目です

  • そのころの本業(学生、フリーターなど)はなんでしたか?
    家業を手伝ってました

  • そのころは本気でマンガ家を目指していましたか?
    本気でした。賞を取る、を目標に投稿作の内容を考えました。
    初めて他人を意識して描いたと思います


  • もしマンガ家としてデビューしていなければどんな仕事につくつもりでしたか?
    楽な仕事。油売りとか(笑)

  • マンガ家デビューの際の家族の反応はいかがでしたか?
    喜んで・・・たような気がします

  • 目標としていたマンガ家さんがいたら教えてください
    好きな漫画家さんはたくさん居ますが目標はないです。
    あえて言うなら原体験の藤子不二雄先生でしょうか

  • そのマンガ家さんのどこにひかれていましたか?
    絵とお話のスマートなところです

  • デビュー作の原稿料または賞金は何に使いましたか?
    パソコンを買いました。編集さんに普通はまずFAX買うよ、と言われました

  • デビューが決まった時の感想は?
    くわーー(感極まった感じ)

  • デビュー作が実際に雑誌に掲載された時の感想は?
    うへえー(プロに紛れた自分の下手さ加減にびっくりした)

  • デビュー前後でマンガに対する考えかたに変化はありましたか?
    すぐには意識の切り替えは無かったです。次を描く事でいっぱいいっぱい

  • デビューの頃、編集者と打ち合わせをどの程度していましたか?
    ネームを何度も何度も・・・

  • その頃編集者との打ち合わせでためになった事は?
    とにかく描かないことには何も始まらない、と言われた事は今も
    キモに命じてます


  • 逆に編集者との打ち合わせで苦労したのはどんなときですか?
    大阪在住なもんで電話でしたが顔が見えないのがつらかったです。
    それは今もですが、編集者とのコミュニケーションが上手くいってればそれほど困る事はなくなりました

  • 編集者との打ち合わせなどはどのような形でしていましたか?
    電話。あとテレパシーも時々

  • 編集者とのつきあいで思い出に残るエピソードがありましたら教えてください
    それは僕の心の中に(笑)

  • デビューの頃、良きライバルとか、語り合えるマンガ家さんはいましたか?
    居ませんでした。やっぱ地方はねぇ少ないですよ。編集部に顔出すのも年に一遍位だし。その辺は寂しいなぁとか思いました

  • デビューの頃、マンガ家として成長していくために特になにかした事、勉強した事などはありますか?
    何でもかんでも役にたつと思ってました。
    それが今、何を見ても漫画に結び付けてしまう職業病の原因かと

  • デビューの頃、マンガ家として特に何か悩んだ事などはありますか?
    絵が…

  • デビュー作を今の自分が再評価すると100点満点中何点?
    60点

  • またその理由は?
    自分で読みたい話だから。ぎりぎり及第点。

  • マンガ家としてデビューするために必要な事はなんだと思いますか?
    描きたい事をちゃんと描く事でしょうか。他人にわかるように

  • これからマンガ家を目指す人達になにか一言
    必ずしも努力が報われる世界ではないです。
    でも何もしないと置いて行かれます。
    とは言え良い仕事ですよ。僕は好きです
 1969年9月10日生まれ。大阪府在住。B型。
近況とイラストの載る小原氏のHP『施療院島』のアドレスは

http://wohara.sakura.ne.jp/index.html
 2003年の秋から、メディアファクトリーの月刊誌「コミックフラッパー」で、『二十面相の娘』を連載中で、最新刊は1月に発売される4巻。怪人二十面相にさらわれたまま彼に育てられることになった娘チコを主人公にした活劇。少年探偵団やホームズ、ルパンを読んで育った人たちにはたまらない「あの雰囲気」を色濃く反映させた世界観が、しぶくウケる。本人自体もハードな「本読み」である。
 デビュー自体は'93年で、講談社の「月刊アフタヌーン」の新人賞・四季賞。『ぼくはおとうと』(全1巻)と『菫画報』(全4巻)が同じくアフタヌーンから出ている。現在発売中のアフタヌーン2月号には、久しぶりに読み切り『05:45水之宮』が掲載中。昨年の12月は、年末進行で前倒しになった『二十面相の娘』の4巻のための作業にヒーヒー言う。
 「今年はもっといろいろやりたい」とは本人。


【小原愼司先生
コミックスリスト】

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