【大島永遠先生への30の質問】
- デビューはいつ頃ですか?
公式デビューは1999年1月・19歳ですが、 95年頃から別名義で漫画の仕事はしていました
- デビュー作のタイトルは?
『エレクティック・セキュリティー』当時の担当さんが考えて下さいました
- デビュー作の簡単なストーリーを教えてください
強面だけど気は弱い主人公が警備員のバイトをしていたら、夜間そのデ パートが強盗団に襲われて、高校生達だけで事件を解決する…という感じのお色気有りのギャグコメディです
- デビュー作でもっとも描きたかった事は?
ギャグと小ネタと、おバカ会話のやり取り
- デビューした雑誌は?
週刊少年マガジン増刊『マガジンFRESH』です
- どのような形でデビューしましたか?(マンガ賞受賞作、持ち込み作など)
それ以前に描いていた作品を見て、マガジンの編集さんに声をかけて頂き、
仕上げたネームが編集会議に通ったので掲載となりました
- デビュー作はマンガを描き始めてどのくらい(期間)でしたか?
ペンを握ったのは13歳、漫画の仕事を始めたのは16歳、「デビュー作」を仕上げたのは19歳
- またそれは何作目ぐらいでしたか?
「デビュー作」の前に、他社で連載をしていたこともあるので…。公式デ ビュー前に700〜800枚位仕事で描いていました。
漫画業界へはフェードインしてきたのでちょっと説明するのが難しいですね。
上記のデビュー作に関して言えば、一度の編集会議で通ったので、そういった意味では「1作目」だと思います
- その頃の本業(学生、フリーターなど)はなんでしたか?
高校生/音大浪人生
- その頃は本気でマンガ家を目指していましたか?
漫画ではなく音楽の道に進むつもりだったのですが、先に趣味で描いていた漫画でスカウトされました。
漫画の仕事は「来るもの拒まず」で受け、しばらく音大受験レッスンと並行してやっていたのですが、そのうち漫画の方がどんどん忙しくなり、気がつけば…という感じで今に至ります
- もしマンガ家としてデビューしていなければどんな仕事につくつもりでしたか?
音大声楽科を目指してました。何でもいいから音楽に携わる仕事に就けたらな、とぼんやり思っていた時期もありました…
- マンガ家デビューの際の家族の反応はいかがでしたか?
普通に…。漫画の仕事はしていたので、それが「今度は講談社なの?」くらいで…。家族はお互い何を描いているかは詳しく把握していないと思います
- 目標としていたマンガ家さんがいたら教えてください
両親…ですが、これは「漫画家」として目標というよりは「人生の目標」という感じでしょうか。漫画家としての作風は家族全員、まるっきり違うので…
- そのマンガ家さんのどこにひかれていましたか?
何十年も仕事として漫画を続けているのは、本当に凄いことだと思うし、尊敬しています。身内を褒める形になるのでちょっと恥ずかしいですが、素直にそう思います
- デビュー作の原稿料または賞金は何に使いましたか?
生活費・アシスタント代・画材代
- デビューが決まった時の感想は?
両親が漫画家という環境なので、デビューしてからが大変だということは知識としてわかっていました。
なので、割とクールだったと思います
- デビュー作が実際に雑誌に掲載された時の感想は?
「描き込みすぎて読みづらいなぁ…」
- デビュー前後でマンガに対する考えかたに変化はありましたか?
芸術(笑)→エンタテインメント
- デビューの頃、編集者と打ち合わせをどの程度していましたか?
多いときは週2くらいのペースで3〜6時間の打ち合わせをしていました
- その頃編集者との打ち合わせでためになった事は?
作品、キャラクターに対する熱い思いを叩き込まれました
- 逆に編集者との打ち合わせで苦労したのはどんなときですか?
当時の担当さんがちょっと時間にルーズな方だったので、忍耐力が試されました…
- 編集者との打ち合わせなどはどのような形でしていましたか?
講談社の打ち合わせ室か、ファミレスで語り合いました
- 編集者とのつきあいで思い出に残るエピソードがありましたら教えてください
デビュー当時は、「私の創ったオリジナルキャラクターの名前を第三者が呼んでくれる」ということ自体に、いちいちキュンとしてました(笑)
- デビューの頃、良きライバルとか、語り合えるマンガ家さんはいましたか?
その当時はいませんでした
- デビューの頃、マンガ家として成長していくために特に何かした事、勉強した事などはありますか?
あまり固く考えず、好きなことを描いていこう…と、のんびりしていたので特にありません。「勉強」って考えると漫画を楽しめなくなっちゃうから
- デビューの頃、マンガ家として特に何か悩んだ事などはありますか?
公式デビュー前、仕事を量産しすぎて一時期絵がひどく荒れたことがありました。それまで「絵は描けば描くほどうまくなる」と信じていたので、ふと立ち止まって自分の残してきた作品を見返してみて愕然としたのを覚えています。固まった変な絵のクセを直すのにあれこれ 試行錯誤しました…
- デビュー作を今の自分が再評価すると100点満点中何点?
70点
- またその理由は?
当時なりに全力で、手抜きなしで好感が持てます(笑)
技術的にはまだまだなので−30点
- マンガ家としてデビューするために必要な事はなんだと思いますか?
最低限「漫画を仕上げること」ができるスキルさえあれば、誰もがデビュ ーの可能性は持っていると思います
- これからマンガ家を目指す人達になにか一言
漫画の入門書や指南書などが溢れていますが、理屈で漫画を描いても成功に繋がるわけではないので、
あまり難しく考えずに楽しく漫画を描き続けてくださいね。
「好きこそ物の上手なれ」で、技術は後からついてくるものだと思います
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東京生まれ。
1999年、講談社少年マガジン増刊「マガジンFRESH」で『エレクティク・セキュリティー』でデビュー。その後、2001年より双葉社「weekly漫画アクション」において『女子高生』の連載を開始(現在、同社「COMIC HIGH」にて連載中)。現代女子高生の奔放で赤裸々な日常をコミカルに描き出し、男女を問わないファン層を開拓。新世代の美少女コメディのヒットメーカーとして、一躍業界の注目を浴びる。
現在、小学館「月刊サンデーGX」にて『メルカノ。』(第1巻〜)、スクウェア・エニックス「ヤングガンガン」にて『同棲レシピ』(第1巻〜)を並行して連載中。
『女子高生』もアニメ化、ゲーム化され、今後の活躍がますます期待されます!
大島永遠さんのHP↓
http://oshimatowa.com/
大島永遠さんのブログ「TOWABLOG」↓
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