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プロとして活躍しているマンガ家さんたちもかつては新人さんだった(あたりまえだけど)。新人のマンガ家さんにとってデビューは良きにつけ悪しきにつけ、忘れられないターニング・ポイント。このコーナーでは、マンガ家さんのデビューの頃の話を質問形式で語ってもらいます。
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【第15回目のゲスト/押切蓮介先生】
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【押切蓮介先生への30の質問】
- デビューはいつ頃ですか?
18歳の時です
- デビュー作のタイトルは?
『マサシ!! うしろだ!!』
- デビュー作の簡単なストーリーを教えてください
マサシと言う男の子が自分の家で霊に襲われます。
で、幽霊が警察に逮捕される話です
- デビュー作でもっとも描きたかった事は?
ホラー・カンフーアクション。
80年代怪奇漫画風の漫画を描きたかったのです
- デビューした雑誌は?
ヤングマガジン
- どのような形でデビューしましたか?(マンガ賞受賞作、持ち込み作など)
漫画賞受賞(ヤングマガジン月間新人漫画賞佳作受賞作掲載)
- デビュー作はマンガを描き始めてどのくらい(期間)でしたか?
1ヵ月です。高校を卒業してすぐに描き始めました
- またそれは何作目ぐらいでしたか?
2作目です。1作目はヤンマガのサイトで公開された事を
今でも鮮明に覚えていて、嬉しかった思い出があります
- そのころの本業(学生、フリーターなど)はなんでしたか?
フリーターでした。バイト野郎だったです
- そのころは本気でマンガ家を目指していましたか?
うまくいきそうな気配を感じたら本気で目指そうと思いました
- もしマンガ家としてデビューしていなければどんな仕事につくつもりでしたか?
あんま師。マッサージが大好きなのです
- マンガ家デビューの際の家族の反応はいかがでしたか?
信用してくれてました。だから続けられたと思っております
- 目標としていたマンガ家さんがいたら教えてください
好美のぼる、いばら美喜
- そのマンガ家さんのどこにひかれていましたか?
オーラを感じるのです。あと本を出している量がすごい
- デビュー作の原稿料または賞金は何に使いましたか?
なまなましく生活費で消えていきました
- デビューが決まった時の感想は?
手を上げて喜びました。初めて賞状を貰った気分でした
- デビュー作が実際に雑誌に掲載された時の感想は?
よくこんな恐ろしく汚い漫画を載せてくれるなあと思いましたが、
感謝をしました。しかし今見ても未だに理解できない…
- デビュー前後でマンガに対する考えかたに変化はありましたか?
貸本時代のテイストを今の漫画で活かせないかと思いましたが、
やっぱり難しかったです。今はそういう気持ちがまったくありません
- デビューの頃、編集者と打ち合わせをどの程度していましたか?
二週間に一回してました
- その頃編集者との打ち合わせでためになった事は?
自分の我を通す事や価値観を突き通す事はまったくもって無駄だ
と言う事がわかりました
- 逆に編集者との打ち合わせで苦労したのはどんなときですか?
苦労を感じた事はありません
- 編集者との打ち合わせなどはどのような形でしていましたか?
僕が編集部に行きます。外でやる事は滅多にありません、今でも
- 編集者とのつきあいで思い出に残るエピソードがありましたら教えてください
たくさんあります。連載が決まった時にご馳走してくれた事や、
昔担当だった人が部署異動になって最後に会った日など
- デビューの頃、良きライバルとか、語り合えるマンガ家さんはいましたか?
清野とおる氏です。自分が女だったら結婚してもいいでしょう
- デビューの頃、マンガ家として成長していくために特になにかした事、勉強した事などはありますか?
全然ありませんでした。だから今人間学を学んでおります
- デビューの頃、マンガ家として特に何か悩んだ事などはありますか?
絵がまったくもってうまくかけない。今でもですが…
- デビュー作を今の自分が再評価すると100点満点中何点?
27点
- またその理由は?
当時だったら100点だと思っていたけど、今見ると見れたものではなかった
- マンガ家としてデビューするために必要な事はなんだと思いますか?
家庭に和を作り、内という土台を良くすれば、必ず外でも良い結果が生まれます。
親と仲良くすれば編集さんともうまくいくもんです
- これからマンガ家を目指す人達になにか一言
泣かないで前だけ見ましょう。
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1979年9月19日生まれ。神奈川県出身。
1998年、週刊ヤングマガジン(講談社)誌上で月間新人漫画賞受賞作『マサシ!! うしろだ!!』でデビュー。ヤングマガジンの増刊で読み切りを 数本描いた後、別冊ヤングマガジンで『カースダイアリー』(2000年12月〜2001年4月)、『悪霊ドリル』(2002年5月〜9月)を連載し、ホラー風味の ギャグコメディと言う作風と独特の絵柄で一部読者に熱狂的支持を得る。2003年10月より週刊ヤングマガジン誌上で『でろでろ』連載開始し、今に至 る。
1999年1月にヤングマガジン青BUTA増刊号に掲載された『トイレまで4メートル』は、『呪怨』シリーズで著名な清水崇監督の手で映画化されている (2001年自主制作)。 2004年3月5日に初コミックス『でろでろ』第1巻(講談社ヤンマガKCデラックス)発売、2004年4月には怪奇ドロップ名義のアルバム『夕闇ライ ダー』(全14曲収録)によりCDデビューするマルチタレントぶりを発揮している。
HP「カイキドロップ」
(http://www.kinet.or.jp/osikiri/)
では漫画日記のほか、描き下ろしマンガ、ムービー、音楽 を公開中。
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