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プロとして活躍しているマンガ家さんたちもかつては新人さんだった(あたりまえだけど)。新人のマンガ家さんにとってデビューは良きにつけ悪しきにつけ、忘れられないターニング・ポイント。このコーナーでは、マンガ家さんのデビューの頃の話を質問形式で語ってもらいます。
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【第10回目のゲスト/田中宏先生】
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【田中宏先生への30の質問】
- デビューはいつ頃ですか?
本デビューは高校卒業してすぐ。プチデビューは14歳。ドラムセットがほしくて某雑誌の新人賞に送ったら入選して、15歳でまた同じ所に送ったら入選した。チョロイバイトだなーって思った。思いっきりナメたガキだった。漫画を描いたのは送ったモノ(しかも未完成)しかないし、ふざけていたので、この頃はデビューとは思っていない
- デビュー作のタイトルは?
『FOOL』
- デビュー作の簡単なストーリーを教えてください
誘拐犯と泥棒が鉢合わせするギャグマンガ
- デビュー作でもっとも描きたかったことは?
男の友情。描いた物はぜんぜん違うけど…
- デビューした雑誌は?
ヤングキング
- どのような形でデビューしましたか?(マンガ賞受賞作、持ち込み作など)
紹介
- デビュー作はマンガを描き始めてどのくらい(期間)でしたか?
う〜ん、覚えてないなァ〜…
- またそれは何作目ぐらいでしたか?
う〜ん、3作目ぐらいかなァー…
- そのころの本業(学生、フリーターなど)はなんでしたか?
高校卒業寸前
- そのころは本気でマンガ家を目指していましたか?
いいえ
- もしマンガ家としてデビューしていなければどんな仕事につくつもりでしたか?
ミュージシャン。しかもかなりマジメに
- マンガ家デビューの際の家族の反応はいかがでしたか?
「アンタだけの力でなれたと思いんさんなよ」って言われた
- 目標としていたマンガ家さんがいたら教えてください
小林まこと先生
- そのマンガ家さんのどこにひかれていましたか?
ってゆーか『1・2の三四郎』に出会わなければ漫画家になってない
- デビュー作の原稿料または賞金は何に使いましたか?
生活費
- デビューが決まった時の感想は?
これでミュージシャンとしてのデビューまでの食扶持ができたと思った
- デビュー作が実際に雑誌に掲載された時の感想は?
ヘタクソにもホドがあると思った
- デビュー前後でマンガに対する考えかたに変化はありましたか?
自分のヘタクソさを知ってからは、奥深い漫画の世界にボッコボコにされました。やればやる程、課題は出るし描いても描いてもうまくならない。もがいてもがいて気が付くとドップリハマってました。こんなにやり甲斐のある仕事はないでぇ〜ってな感じっス。15年間命かけてます!!
- デビューの頃、編集者と打ち合わせをどの程度していましたか?
ほとんどない。ほとんど人の話を聞かなかった
- その頃編集者との打ち合わせでためになったことは?
あの頃、自由にやらせてもらえたので、今自ら望んで修行僧の様な仕事をしてます。感謝してます
- 逆に編集者との打ち合わせで苦労したのはどんなときですか?
『苦労』とか『ガマン』っちゅーのはワシにとっては『努力』っス!!
- 編集者との打ち合わせなどはどのような形でしていましたか?
東京に住んでる頃は喫茶店。広島にいる時は電話とFAX
- 編集者とのつきあいで思い出に残るエピソードがありましたら教えてください
みんないい思いでです。ありすぎて書ききれない
- デビューの頃、良きライバルとか、語り合えるマンガ家さんはいましたか?
一人もいません。今もいません(笑)
- デビューの頃、マンガ家として成長していくために特になにかしたこと、勉強したことなどはありますか?
それは今も同じで勉強しなくていい事なんて何一つないので、自分にできる努力はできるだけやってやろうと思ってます
- デビューの頃、マンガ家として特に何か悩んだことなどはありますか?
やっぱり描いても描いても線がプロの線にならないって事と、時間がないなァーって事(今もですけど…)
- デビュー作を今の自分が再評価すると100点満点中何点?
-8000点…
- またその理由は?
う〜ん、やっぱり過去の作品は自分のケツの穴を見てる様ではずかしいので……、いつも点は低〜いっス
- マンガ家としてデビューするために必要なことはなんだと思いますか?
気合い
- これからマンガ家を目指す人達になにか一言
気合いじゃ!!
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1970年1月生まれ。広島県出身、在住。高校時代はミュージシャンを目指していたものの、高校卒業後、少年画報社「ヤングキング」誌にて『FOOL』でデビュー。漫画家の道を歩み出す。1988年、初の連載作『BAD BOYS』をスタート、広島の悪ガキどもの日常をコミカルに、ハードに、そしてリアルに描き切った大ヒット作として漫画界に一大旋風を巻き起こす。(B6版/全22巻累計2000万部突破)1996年には『BAD BOYS グレアー』を同誌で連載開始、前作に劣らぬ人気作となる。
また人気作家となり「ヤングキング」誌で活躍するかたわら、敬愛する小林まこと先生が『1・2の三四郎2』を連載中の講談社「ヤングマガジン」誌で、読み切り『サクレ』、短期集中連載『PEAK A BOO!!』を発表し、“小林まこと先生と同じ雑誌に載る”という宿願を果たす。
1999年「ヤングマガジン」誌で満を持してスタートした連載作『莫逆家族 バクギャクファミーリア』は、悪ガキたちが成長し、夫となり父親となり家族を持った世界でさえなお悪ガキであり続けるストーリー。現在も同誌で漫画家魂を熱く弾けさせながら隔週連載中! 必読のヒット作だ!!
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