プロとして活躍しているマンガ家さんたちもかつては新人さんだった(あたりまえだけど)。新人のマンガ家さんにとってデビューは良きにつけ悪しきにつけ、忘れられないターニング・ポイント。このコーナーでは、マンガ家さんのデビューの頃の話を質問形式で語ってもらいます。
【第17回目のゲスト/田中ユキ先生】
【田中ユキ先生への30の質問】
  • デビューはいつ頃ですか?
    1993年の秋、まだ10代でした

  • デビュー作のタイトルは?
    『鍵』

  • デビュー作の簡単なストーリーを教えてください
    高校生カップルがクラスメイトの男の子に、
    なぜか数日間体育倉庫に閉じ込められてしまうという話

  • デビュー作でもっとも描きたかった事は?
    女性作家らしい湿度と心地よい緊張感

  • デビューした雑誌は?
    ヤングマガジン

  • どのような形でデビューしましたか?(マンガ賞受賞作、持ち込み作など)
    ちば賞に投稿して準大賞を受賞

  • デビュー作はマンガを描き始めてどのくらい(期間)でしたか?
    小学生の頃からノートに描いていたのでかなり長いです

  • またそれは何作目ぐらいでしたか?
    本格的に原稿用紙に描いたものだと5作目

  • そのころの本業(学生、フリーターなど)はなんでしたか?
    新米OL

  • そのころは本気でマンガ家を目指していましたか?
    子供の頃からなれると思っていました

  • もしマンガ家としてデビューしていなければどんな仕事につくつもりでしたか?
    音楽関係か何かの職人

  • マンガ家デビューの際の家族の反応はいかがでしたか?
    父が腕の良いペンキ職人なんで「さすが我が子」と喜んでいました

  • 目標としていたマンガ家さんがいたら教えてください
    あまりそういうのはないけど、短編では藤原カムイさん

  • そのマンガ家さんのどこにひかれていましたか?
    短くてもインパクトや余韻の残る物を描かれているので

  • デビュー作の原稿料または賞金は何に使いましたか?
    郵便局で定期預金

  • デビューが決まった時の感想は?
    「意外と簡単だな。でも一位じゃないのかよ」と

  • デビュー作が実際に雑誌に掲載された時の感想は?
    絵…ヘタやな〜

  • デビュー前後でマンガに対する考えかたに変化はありましたか?
    特にないです

  • デビューの頃、編集者と打ち合わせをどの程度していましたか?
    ネームを見せて欠点を2回位指摘してもらう感じ。
    ペースは3ヵ月に1回位かな

  • その頃編集者との打ち合わせでためになった事は?
    今でもたまに言われるけど、
    マンガだから文章じゃなく絵で表現しろって事です

  • 逆に編集者との打ち合わせで苦労したのはどんなときですか?
    電話がかかってくるのを待って、外出やフロのタイミングを悩んだり

  • 編集者との打ち合わせなどはどのような形でしていましたか?
    電話とFAX

  • 編集者とのつきあいで思い出に残るエピソードがありましたら教えてください
    年末の集まりで知らない編集者に口説かれたり絡まれたりして
    気持ち悪かった事

  • デビューの頃、良きライバルとか、語り合えるマンガ家さんはいましたか?
    いません

  • デビューの頃、マンガ家として成長していくために特になにかした事、勉強した事などはありますか?
    せめて丁寧に描いて原稿料につり合う物にしようと思った位です

  • デビューの頃、マンガ家として特に何か悩んだ事などはありますか?
    収入面。
    その後、神社に再就職して忙しくなり、しばらく描けなかったり

  • デビュー作を今の自分が再評価すると100点満点中何点?
    合格点の70点

  • またその理由は?
    時間がなくてネームナシだった割にはおもしろいし、私らしい作品なので

  • マンガ家としてデビューするために必要な事はなんだと思いますか?
    他の人より目立つ為には個性を持ち、読み手に「なんだこいつ」と思わせる事。
    最初は完成度より可能性が重要なのではないかなと思います

  • これからマンガ家を目指す人達になにか一言
    作品には人間性が出ます。その為にも現実でしっかり経験を積み、
    そして自分自身も深く知りましょう
 1993年、講談社「週刊ヤングマガジン」主催のちばてつや賞にて、投稿作品『鍵』で 準大賞を受賞。同年第50号の「ヤングマガジン」にて初掲載される。19歳での比較的早いデビューだった。
 以後数年の間に、「ヤングマガジン」本誌や「ヤングマガジン赤BUTA」増刊号などに何作か、不思議な読後感のある読み切りを発表し注目を浴びるが、作品の構想に時間をかけるタイプゆえに寡作な作家でもあった。
 1998年、講談社「ヤングマガジン アッパーズ」創刊の際、創刊号から第7号まで短期集中の読み切りシリーズを連載し好評を博す。
 1999年、同上の連載作品などを収録した初の単行本『ストレンジラブ』を講談社 アッパーズ編集部から発表。いずれも印象深い作品ばかりだが、中でも『白い恋人』は評判の高い作品である。
  2001年、同じくアッパーズ編集部からセカンド短編集として『フェティッシュ』を発表。ちなみにこの短編集には、デビュー作『鍵』の2001年リメイク版も収録されている。
 その後、発表の場を講談社「アフタヌーン」編集部に移し、2004年6月号より、念願のストーリー連載『神社のススメ』をスタートさせたばかりである。彼女独特の毒と心地よい緊張感に包まれた、今後の展開が楽しみな作品なのでご一読を!

【田中ユキ先生
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