【質問と解答】

Q:持ち込みに行こうと思っているのですが、いくつか質問させてください。

 1)複数の出版社に予約を入れておいて、もしも先に訪問した出版社で原稿を預かっていただくことになった場合、後に訪問する予定だった出版社には丁寧な断りの連絡を入れるということを過去ログで拝見しました。私は、そのようなときにどういう風に言えばいいかわからないので、教えていただきたいのですが。正直にほかの出版社(あるいは雑誌)で原稿を預かってもらったのでもう行けません、と言ってもいいのでしょうか。何も理由を言うことなく断るのは失礼ですよね?

 2)もしも原稿を預かりたいとか、新人賞に出しますか、とすすめられたりした場合、ほかにもまわって意見を聞いてみたい雑誌(出版社)があるので…と言って断るのは失礼でしょうか。あるいは、すべてまわったあとでまた預けに来ます、というようなことは、言ってもいいのでしょうか。地方から上京するので、せっかくだからいくつかの雑誌で原稿を見ていただきたいと思っています。

 3)それから最後ですが、2本くらい作品を持って行って、ある出版社で1本預かってもらって、別の出版社に残った作品を見てもらうというのは、どうなのでしょうか。また、ある出版社ではこの作品、別の出版社ではもう一つの作品、というようにこちらで見せる作品を替えてもいいものでしょうか。持ち込みに行く出版社や自分の作品のジャンルはよく似ていると思っていて(あくまで自己判断ですが。)、替える根拠は単に多くの出版社に行くために原稿を節約したいという理由だけなのですが(もしも預かっていただくということになった場合を想定して)。しかし編集者の方の判断材料を増やすためにも、最初に訪問する出版社の方から持ってきた全ての作品を見てもらうべきでしょうか。もしも2つ以上の出版社で担当さんがついてくれた場合、過去ログにもあるように、今後の活動において自分の力が分散してしまいますよね…。

A:1)正直に行けない理由を述べて、謝罪しましょう。大抵はそれで納得してもらえるはずです。運が悪いと嫌みを言ったり怒ったりする人に当たるかもしれませんが、一方的に約束を違えるのですから多少のことは我慢してください。

 2)地方から出てきたので、この機会にできるだけたくさんの編集部を回ってみたいと、事情を話せばわかってくれます。

 3)最終的にはひとつの編集部に絞ったほうがいいのですが、それは新人賞の結果を待ってからでもかまいません。どちらの編集部でより評価が高いか不明な時点では、複数の編集部に原稿を預けて新人賞に回してもらうのもいいでしょう。ですが持ち込みを受ける側としては、あなたが言うように持ち込みを受けたときにはその方についてできるだけたくさんの判断材料がほしいので、持ってきた全作品を見せて欲しいですね。ですから、作品を預けたときのために、コピーも持参してはいかがでしょうか。前の編集部に原稿を預けてもコピーがあれば、見せて意見を聞くこともできます。


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