【質問と解答】

Q:ストーリーは本などの勉強によって伸ばせるものですか? それとも、技法書は参考程度に、やはり自分のセンスを呼び起こして多く描いて経験で伸ばしていくものなのですか? ストーリーの勉強法が見つからず困っています。もし良い勉強法などありましたらアドバイスいただけたらと思います。

A:センスは、漫画に限らず映画、TVドラマ、小説、ゲームなどジャンルで良質な創作物に触れることで磨かれます。そこで重要なのは、ただ鑑賞して楽しむだけではなく、この作品のどこが自分をこんなに楽しませてくれるのか分析することです。技法書で知識として得た理論が実際の作品の中でどう生かされているのかわかります。また、それらの創作物に触れることは、題材やネタやエピソード作りのための知識や情報を得る上でも役立ちます。
 また、知識や情報を得るには創作物を鑑賞するだけではなく、それらに対するアンテナを日常的に張り巡らせておくことも大切です。TVのニュース番組やドキュメンタリー、情報バラエティ、ニュースサイトや情報系ブログ、新聞や週刊誌など、すべてでなくても構いませんので自分の日常的な情報源としていくつか確保しておいてください。そして、漫画のネタに使えそうなニュースや情報があれば、とことん調べてみましょう。
 以上のことを習慣に取り込んだ上で、実際にストーリーを作ってみましょう。そこで技法書を参考にしてください。キャラクター作成やストーリー構成、プロットの立て方、コマ割りや構図を含めたコンテの切り方が書かれているはずです。最初は、構成のわかりやすい16P作品から始めるといいです。3 2P、50Pなどの長いページの読み切りの構成も、16P作品の応用でコンテ を切れますから、基礎を身につけるためにもまずはじっくり取り組んでください。


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