【質問と解答】

Q:万年筆は漫画に向かないとのご回答がありましたが、私の好きな漫画家さんが万年筆をメインに使っているとアンケートに答えていました。 このような漫画家さんはつけペンで練習し、画力が付いた後万年筆に変えたと考えるべきなのでしょうか?

A:普通の万年筆はインクが漫画に向きません。黒がきれいに出ませんし、時間が経つと褪せてしまいます。また、ペン先が軟らかすぎて絵を描くのには向きません。ですが、セーラーから「漫画用万年筆」という製品が出ています。価格は700円ほどです。おそらくその漫画家さんの愛用しているのはそれではないでしょうか。通常万年筆の染料系インクではなく、極黒の超微粒子顔料インクを採用しており、耐水性・耐光性にも優れていますので、漫画用に十分使えますし、ペン先の描き味も漫画向きになっています。ただし、線の太さの幅はあまりないので、極細の線やGペンほどの柔軟な強弱のタッチは出せないようです。そのあたりの弱点はペン先の耐久性との引き替えなのでしょう。均一な線の絵柄の方には向いている画材だと思いますし、つけペンと併用するという使い方もあります。

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