【質問と解答】

Q:デジタルで完成させた原稿をプリンタ出力して、後でアイシー等のトーンを付け足しもう一度スキャンしてデータを送るというのはオッケーでしょうか? 心配なのは、例えばベタの上にホワイトのトーンを乗せたらシールの痕が思いっきり見えて、印刷に支障きたしてしまうのでは?と心配になったもので。ちなみに、もしデジタルでトーンを貼りその後プリンタ出力して、その原稿をデータではなく紙のままで編集部に送る時は、やはり本格的なプリンタでないと印刷に支障をきたしますよね?(年賀状を刷るエ○ソン等の5万円程度のプリンタで刷ったものでは・・・・) もしよろしければどの印刷機なら、向こうで刷る時に支障がいかないでしょうか。

A:デジタル環境で作成した原稿をわざわざ出力してアナログ環境にして、もう一度デジタル環境に戻すというのはやめましょう。トーンの貼った原稿をスキャナーで取り込むには1200dpi以上でスキャンしなければなりませんが、高解像度で原稿をスキャンするとゴミやほこり、微細なインクの汚れ、そしてトーンやホワイトの影まで読み取ってしまいます。しかもトーンを貼った後だと、通常の線画スキャンのゴミ取りとは比べものにならないほど膨大な修正時間がかかります。スキャンは印刷所や製版所の設備やプロの技術に任せましょう。ですから、プリンタ出力して仕上げをアナログ環境で行ったら、その出力紙を最終原稿として編集部に送るようにしてください。
 また、5万円程度の家庭用プリンタでも今の製品は性能が上がっていますから、印刷状態に気を配っていれば印刷に問題ないレベルでの出力が可能です。ですが、デジタルデータを一度アナログ環境にして、もう一度印刷所や製版所でスキャンすることになるので、オリジナルデータからの劣化は否めません。ですから、デジタル環境で制作した原稿はデータのまま編集部に送るのがベストです。なお、新人賞への投稿の際は、出力紙で審査を行いますので、データと共に出力紙も送付してください。

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