【質問と解答】

Q:1)私は「りぼん」の漫画家になりたいのですが、りぼん(その他の雑誌でも)ではインクで描いた線のところの印刷の色が赤・緑・水色・紺など様々な色が使われていますよね。そして、見る感じ赤や緑の色でされている印刷がくっきりと見え、ベタもきれいに写っていますが、水色や紺色の印刷ではなんだか滲んでいるように思います。これがいわゆる「オフセット印刷」と「活版印刷」なのですか? また、「赤色がいいです」といったらそうしてもらえるのでしょうか? さらに、例えばもし自分の描く作品のイメージが紺色だったとして、ベタがたくさん出てくると、「紺色が望ましいけれどベタ部分などで滲んでしまう」と なってしまいますが、紺色でオフセット印刷は出来るのでしょうか? それとも、色などはもともとあまり関係が無いのですか? 

2)少女漫画家としてデビューするのに、編集部の方たちから見て「若ッ!!」と 思う年齢と、「ちょっとおそいかなあ・・・」と思う年齢はいくつですか?  感じかたはもちろん人それぞれなのでだいたいで、よろしければお答えください(例:25歳は若いですか?)。

3)作品を読んだあとで自分が思っていたよりも投稿者が若かったら、嬉しいですか それとも「どっかのパクッたのか?」と思いますか?(例:人生や学校の必要性について掘り下げた壮大な漫画を描いたのが13歳、など)

A:1)少女漫画誌が手元にないので確かめたわけではありませんが、漫画の1色ページならばすべて印刷コストの安い活版印刷だと思います。漫画誌でオフセット印刷を使用するのは4色カラーページと2色カラーページです。1色オフは使わないこともありませんが、基本的には記事ページで写真を明瞭に出すために使用します。同じ活版印刷で印刷の状態が異なるのは紙のせいではないでしょうか。雑誌には複数の紙が混在しており、表面がざらざらしている紙はインクがにじみ、つるつるした紙は線がシャープでベタもきれいに印刷されます。インクの色や紙は32P単位で変わるのですが、作品の掲載位置は雑誌の編成の都合によるので、漫画家は指定できません。しかも、編成は原稿が上がる前に決まるので、悪くすると見開きの左右で紙の色やインクの色が変わることすらありえます。漫画家や現場の編集者から不満が出るため、インクの色をスミ1色にして紙の種類も統一する雑誌も多くなりましたが、少女漫画誌は見た目の華やかさを重視するため未だに統一していません。担当編集者に自分の希望をあらかじめ伝えておけば、多少は編成時に考慮してもらえるかもしれません。

2)少女漫画の投稿者は12〜13歳も珍しくありませんが、デビューとなると10台前半は若いと思いますね。24〜25歳だと遅めという感じです。

3)特にパクリを疑うような理由がなければ、素直に感心します。13歳くらいだと早熟な子ならば哲学書も普通に読みますし、人生の考察もしますから。ただ、職業ものとかはちょっと無理があって借り物感は出てきますね。

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