【質問と解答】

Q:短編を作ってるのですが(24ページ)、ついつい設定やアイデアや世界観をややこしくしてしまい、人物が魅力を発揮する前にストーリーの説明や状況の説明などに終始してしまいます。キャラに割く余裕がありません。短編などの設定はやはりあっさり気味にした方が良いのでしょうか? 私の短編での比率は「世界観3、キャラ1、設定4、アイデア2」の比率です。一概には言えないと思いますが、バランスの良い短編(商業性主体)はどのような比率なのでしょうか?


A:まず、あなたの挙げた「作品内の比率」の要素の分け方に釈然としません。「世界観」は「設定」に含まれる要素ですし、「アイデア」は「設定」や「キャラ」にも含まれますので、要素として挙げるのは適切でないと思います。かわりに「ストーリー」を要素として挙げておきましょう。また、あなたの描いている漫画のジャンルが書いていないのですが、「世界観」に非常を大きく割いていることから、ファンタジーかSFだと想定して話を進めます。
 読者は「設定」を読みたくて漫画を読むわけではありません。「設定」はストーリーを演出するための要素の一つにすぎません。また、ストーリーだけでは歴史の教科書を読むのと同じ、作品内のイベントを並べただけで感動は生まれません。キャラクターをストーリーに組み込んでやることで、それぞれのキャラクターのドラマが生まれ、キャラクター(特に主人公)の視点でドラマを味わうことで感動が生まれるのです。ですから、作品内の重要度としては「キャラ>ストーリー>設定(世界観含む)」と考えて作品を創ってください。比率の数字に意味があるとは思いませんが、「キャラ6,ストーリー3,設定1」か「キャラ5,ストーリー3,設定2」くらいに意識しておくといいでしょう。

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