【質問と解答】

Q:私は過去に一度単行本を出した事がある新人です。その後も読み切り等のネームを出していますが、掲載までにいたっていません。ですが、他でささやかな連載の仕事をいただき、生活のためその仕事を引き受け描かせてもらっています。 ところが、言い方は悪いですが、その仕事を頂いている所は敷居が低いというか、素人に交じって描いている感じです。私も初め不安に思いましたが生活がかかっているので頑張っています。しかし、友人には「なんでこんな所の仕事を引き受けたんだ。貴方がここで描くのはもったいない! 自分を安売りするな」 と言われました。やはり作家は自分の価値を下げないためにもある程度仕事を選んだほうがいいのでしょうか? 作品そのもののレベルではなく過去にどこでどんな仕事をしてきたかは後々営業などで不利になるケースはありますか?


A:連載をしていると後々営業で不利になるような雑誌というのが頭に思い浮かばなかったので、誌名をメールに書いておいてもらえばよかったですね(もちろん掲載時には伏せます)。普通はそんなことになるケースはないと思います。ただ、ひとつ言っておきたいのは、どんな雑誌に描こうと作品は作品として残るものですので、メジャー誌に描くときと同じように手を抜かないことです。レベルが低い雑誌だから、マイナー誌だからと手抜き仕事をすれば、評価は自分に返ってきます。どんな雑誌に描いていようとプロとして恥じない仕事をしていれば、メインで描きたい雑誌の担当さんや他社の編集者も高く評価してくれるでしょうし、その雑誌から新たなファンを増やすことにもつながります。

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