【質問と解答】

Q:漫画家志望……というより、マンガを描きたいなぁと考えている中学一年生の者です。小さい頃から絵(イラスト)を描くのが大好きで、小学校低学年のとき、漫画家という職業を知ってから、ぼんやりと夢見ている感じです。マンガが上手になるには、ひたすら練習とありますが、金銭的に余裕があまりありません。練習と言うのは、実際の原稿用紙などをつかわなくても効果はあるのでしょうか。また、このサイトや他のマンガサイトを見ていると、担当さんがついたにも関わらず音信不通……などという話をよく見るのですが、そんなにすぐ切られたりするのですか? もし担当さんがついたとしても、皆さん切られるのを覚悟で描いていくのですか? 漫画家と担当と、仲よくやっていくのは難しいのでしょうか。


A:ネームやキャラデザイン、鉛筆デッサンなどはコピー用紙でもノートでもかまいません。プロでも使用済みコピー用紙の裏をネーム用紙に使っている方がいますよ。ペン入れの練習は漫画原稿用紙やケント紙を使ったほうが感覚をつかみやすいですが、コピー用紙でも厚手のものなら練習には使えないことはありません。
 漫画家と担当編集者との関係については、人間同士のことですからさまざまなケースがあるとしか言いようがありません。どんな業界だろううと、どんな会社だろうと、誠実な人間もいればろくでもない人間もいます。漫画系のサイトを読んでいると、悪い編集者に当たった話ばかりが目立ちますが、それは担当と良好な関係を築いている方はわざわざそういうサイトに書き込まないからです。編集者の大半はちゃんとした指導をしてくれるはずですので、投稿前からいらぬ心配をしないことです。とはいえ、プロを目指すということは、ビジネスとして原稿を描くということです。学校のように向こうから手を差し伸べて引っ張り上げてくれるわけではありません。結果を出せない、商売にならないと見なされれば見放されるシビアな世界だということもまた事実です。プロスポーツや音楽の世界を見れば、想像がつくでしょう。もっとも、漫画はスポーツや音楽と比べれば、天賦の才能よりも努力でなんとかなる部分が大きいジャンルです。あきらめさえしなければ、そしてそのための努力を苦痛と感じないだけ漫画が好きであれば、きっとプロになれます。

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