【質問と解答】

Q:今年29歳になる地方在住の自営業です。漫画家を志して東京の大学に進学しましたが、上京一作目の投稿がボツになった後に、精神疾患になり、その影響で落書きのような絵しか描けなくなりました。徐々にリハビリをしていって、やっと絵がまともに描けるようになり、7年ぶりに投稿作品を描いた時は家庭の事情で東京を引き払う直前でした。田舎に帰って来てしまい、持ち込みをできない立場になってしまいました(地方から持ち込みをしても編集者に相手にされないというのはよく聞きます)。田舎から3作投稿しましたが、全てボツでした。何だか精神疾患や東京を離れる羽目になったことなど、漫画というジャンルに縁がないように感じてしまい、気持ちが萎えそうです。そして今年29歳になります。30代や40代で漫画家デビューしたという話はネットを含め、殆ど聞いたことがありません。「遅くデビューした漫画家」で検索しても、青木雄二さんの情報しか出てきません。諦めたくないという気持ちはありますが、漫画家を目指すとなると、29歳というと年寄り扱いです。30代、40代でデビューした漫画家というのは、もっとたくさんいないのでしょうか。




A:30代の投稿者は珍しくありませんし、デビューしている方もたくさんいます。現に私自身も数人手がけています。30代の新人というのは売り文句にはなりませんから、ことさらに年齢を喧伝しないだけです。ただ、さすがに40代というのは青木雄二氏以外ではちょっと聞きませんね。
 あと気になったのですが、地方から持ち込みをしても相手にされないなどということはありません。一部の例外的な編集者の噂が一人歩きしているのでしょうか。夏休みや専門学校の卒業制作のシーズンになると持ち込みの半分くらいが地方の方で、そのまま担当につくケースも多いですよ。


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