【質問と解答】

Q:1)少年漫画でデビューするには、25歳が区切りだとか、30歳が限界と聞きます。このサイトの過去の質問は一通り見たのですが、「30歳以上でデビューしている人もいる」という回答もあれば、「30歳でのデビューは絶望的」という回答もあったりするのですが、これは少年誌を目指すか青年誌を目指すか、ということによる違いなのでしょうか? よく週刊少年誌の漫画賞の発表を見ていると(某大手週刊誌1誌をのぞいて)30歳以上の方が佳作を取ってデビューしているのをたまに見かけます。その作品を見たところ、即連載レベルという程の画力があるとは思えなかったのですが‥‥。当方30代半ばで、20代の頃に少年誌で受賞歴がありますが、ブランクを開けてしまい、再度持ち込みをしようと考えているのですが、少年誌にいくのはやめるべきなのでしょうか?

 2)また、こんなことを編集者の方に聞いても答えられないとは思うのですが、以前働いていたアシスタントの職場で、年齢詐称でデビューしている人がいました。実年齢33歳ですが担当には20代後半とサバをよんでいたそうですが、見た目もすごく若いので疑われることもないと言っていました。自分も受賞時、その出版社に生年月日等を登録しましたが、身分証明の提示は求められなかったし、口頭で伝えただけでした。年齢詐称はよくないと思いますが、上記の知り合いのように年齢詐称がまかり通るのだとすれば、正直に実年齢を伝えている人達にフェアではないと思います。年齢で足切りされるなら、自分も年齢詐称しようかと考えてしまいます。その人の話だと、他にも年齢詐称している人がたくさんいると言っていたのですが、編集部では実際どこまで確認をしているのでしょうか。




A:1)厳密に言うと、「週刊少年誌で30歳以上の初投稿での新人賞受賞はほぼ無理」というのが正しいでしょうか。「デビュー」というのは新人賞受賞のことではなく作品の初掲載のことなので、20代半ばで新人賞で初受賞しても下積みに時間がかかってデビュー時点で30歳を越えていたということもさほど珍しくありません。また、24〜25歳で下のほうの賞を獲って担当がつき、その後も投稿を繰り返して30歳前後に上位の賞に入賞することもあります。ただ、あなたの場合は20代で受賞歴があると言っても経歴が継続しておらず、当時の担当を通さなければ初投稿扱いになると思われます。投稿を止めはしませんが、現実的なところ週刊少年誌だと可能性はほぼなく、月刊誌でも少年誌は厳しいと言わざるをえません。もちろん、万人が見て即連載でアンケート上位確実、という完成された才能の持ち主なら別ですが。

 2)確かに答えにくい質問ですね(笑)。別に戸籍抄本を取り寄せて年齢確認するわけではなく、自己申告です。そのことをどう解釈するかは自由ですが‥‥何事も自己責任でということで。

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