【質問と解答】

Q:どんな読み切りでも悪魔なら悪魔、魔法なら魔法のように関わることを本格的に調べあげる必要はありますか? それとも話に関わる程度の最低限の事だけで調べるのは充分ですか?
 また、バトル物の読み切り作品では、戦いのシーンが全体のページのおおよそ何%位がベストだと思われますか?




A:「どんな読み切りでも」というと、非常に広範囲になり、お答えのしようがなくなってしまいます。非常に一般的な悪魔や魔法の概念(悪魔=魂と引き換えに願いを叶える悪の存在、魔法=超常能力──と言ったレベルの解釈)、自分のオリジナルの悪魔やオリジナルの魔法システムといったものは、文献を調べるまでもないでしょう。一方、実在する(した)宗教、神話・伝説に登場する悪魔や魔法をモチーフとする場合は、文献を調べれば調べるほど作品内でのそれらの存在に厚みを持たせられます。調べる上で注意しなければならない点は、小説、漫画、ゲームなどではオリジナルの設定や解釈が付け加えられたりしていることがあるということです。また、研究書であっても、研究者によって解釈が異なったり間違った記述があったりすることもありますので、複数の文献を読み比べて自分で判断することも大切です。文献を調べることは手間も時間もかかることですが、そのことによって新たな発想が生まれることも多々あありますし、調査対象のみならずその周辺知識に触れることで自分の「引き出し」を増やすことにもなります。
 戦いのシーンが全体の何%くらいがベストか、という質問に対しては最適な答えというものはありません。テーマ、ウリ、ストーリーの骨格、ドラマの流れといった作品の内容によって変わってきますし、何ページ作品かによっても変わります。