【質問と解答】

Q:ストーリーの「起承転結」で起・転・結の部分は意味が分かるので意図的に組み込めるのですが、「承」の部分は意味と、どう組み込めばいいのかいまいち分かりません。教えて下さい。




A:「承」は、「起」から「転」に至るストーリーの展開部になります。「起」で登場させた主人公を含むキャラクター達の掘り下げ、人間関係の描写、事件(ここで言う「事件」とは、主人公の行動や目標に関わるイベントといった広義の意味です)の背景や推移といったファクターが入ってきます。ですから、意図的に組み込むというより、これがないと物語自体が成立しないストーリーの根幹部分と考えたほうがいいでしょう。ですから、ストーリーのスケールが大きくなるほど「承」の占めるページ数が全体の中で大きくなる傾向があります。また、ストーリー構成では、今は「起承転結」の4段型構成よりも三幕構成のような3段型構成のほうが主流になってきています。三幕構成については2008年5月1日の質問の回答でも説明していますが、詳しく知りたければ演劇や映画の脚本術の本を読んでください。