【質問と解答】

Q:同人誌即売会でスカウトされて雑誌デビューした者です。どうしても締め切りが守れず、毎回ギリギリで入稿する状態です。今後続けていくことを考えたら直さないとダメだとは思っているのですが、昔からのだらしない性格もあり、改善できないままでいます。入稿が極端に遅かったにもかかわらず、続けていくうちに締め切りを守れるようになった漫画家の方はいらっしゃるのでしょうか?




A:原稿が遅いと様々な面でプロとして不利になります。たとえば、「この連載にカラーをつけたり増ページしたりしてテコ入れしたいけど、この人遅いからなあ」と編成会議で見送られたり、連載コンペで競り合ったときには進行の良し悪しが最終的な決め手になることもあります。ですから、長く漫画家を続けるためにはだらしない性格は改善したほうがいいですね。さて、性格のだらしなさによる遅筆は生活習慣を改善することで改まります。とはいっても、性格はなかなか変えられないものですが、結婚によって遅筆が改善された作家さんはいます。それまで独り暮らしで自堕落な生活だったのが、奥さんによって管理されることで毎日の生活サイクルができたのでしょうね。もう一つのケースは、連載を増やすことでそれぞれの締め切りに間に合わせるために必要に迫られて進行を前倒しにできた作家さんもいます。後者のほうは誰にでもできることではないでしょうが。