【質問と解答】

Q:漫画家ですが、友人や読者さんが違法にアップロードされた動画をすすめてきます。私は普段から他の創作者の権利を大切にしたいので、違法な動画は絶対見ないと言っています。しかし、時々友人が口を滑らせ、公式ではない動画でアニメを見ていることを私の前で言ってしまい、とても気まずそうにします。私の活動を応援してくれているので、それならアニメ・漫画界に貢献するようにタダ見はやめてほしいのですが、相変わらず見ているようです。また、読者さんがツイッター等で私が好きな声優さんの出演している動画を教えてくれるのですが、これも公式ではありません。読者さんには定期的にお返事をしているのですが、「公式でないので声優さんやスタッフさんに申し訳ないから」と見ないことを伝えています。私は今後もこの信条を変える気はありませんが、頻繁にその旨をツイートしているので、いつか逆恨みされるのではと怖いです。私が敏感になりすぎているのかもしれませんが、もう違法動画にはうんざりで、ネットに接続することさえつらいです。身近な人が権利を大切にしたい気持ちをわかってくれないとき、読者さんが違法動画をすすめてきた時、どのように対応すればいいのでしょうか。




A:身近な人はあなたの違法動画に対する姿勢を知っているわけですが、単なる感情論と捉えているかもしれません。感情論や法律だからという理由では人は真に納得することはありません。機会を見つけてなぜ良くないことなのかを論理立てて説明し、理解を求めるようにしましょう。ただ、相手にはちょっとした校則違反程度の意識しかないわけですから、すぐにやめてくれることを期待してはいけません。あせれば相手にうざがられ、離れていってしまうこともありうるでしょう。長い時間をかけて、やっぱり良くないことなのかなあという雰囲気を醸成していき、意識改革を促すしかなありません。あなたの読者に向けては、返事を返すときも違法アップロード自体には触れず、今度買って(借りて)観てみますとか、時間がなくて観れませんが紹介ありがとうとか流してはいかがでしょうか。読者に足して違法動画に関する啓蒙を促すのなら、特定の個人に対しての返事ではなく別の形で発信したほうがいいでしょう。