【質問と解答】

Q:編集さんの指導力があるけれど誌面が縮小傾向のマイナー誌を目指すべきかどうか考えています。
 2014年3月6日に「ネームを送って二週間後に返事をすることは一般的でしょうか」の質問をした者です。結局別の雑誌を目指すことにし、出張編集部で新作を持ち込んでみました。また忙しくてネームの返事をなかなか頂けないようでは困るので、今度は大手のA誌に持ち込みました。この雑誌は最近ヒット作のおかげで売り上げが伸びているし、新人もどんどん起用されています。しかし、個人的には掲載作品の出来に首をかしげることが多いです。試しに、愛読しているB誌にも持ち込んでみました。失礼ながら小さな出版社のマイナー誌ですが、手堅い作品ばかりでとても魅力を感じています。しかし、増税などの影響なのかここ4か月ほどページ数が激減し、新人の読み切りも載せなくなってきました。今も毎月数十ページづつ薄くなり続けていて、雑誌の存続も不安な気がします(系列誌もありません)。2誌ともかなり熱心に見てくれましたが、明らかにB誌の方が的確で納得がいく評価をしてくれました。しかも、B誌の他の編集者もすごく熱心で的確な指導をしていたのが印象的で、「この編集部にまた見てほしい」と思いました。心配なのは、前述のように新人の枠があるのだろうかということ、ネームの返事がちゃんともらえるだろうかということ、そもそも雑誌の存続は大丈夫だろうかということです。もちろん大手でも全て安心できる訳ではありませんが、薄くなり続ける雑誌に投稿するのは心配です。しかし、納得がいかないままA誌に投稿するのも自分のためにならないし、相手に失礼な気がします。余計な心配をせず、B誌に投稿すべきでしょうか。もう少し様子を見ながら両方に持ち込みを続けるべきでしょうか。年齢的にも早くひとつの雑誌にしぼって投稿に打ち込みたいのですが。ちなみに、編集者の人数はA誌が7人(誌面の編集者紹介を見ました)、B誌が最低でも4人(月代わりの編集後記の名前を数えました)のようです。




A: B誌というのが前回質問をいただいた雑誌でしょうか? だとすればB誌に絞るのは危険かもしれませんね。新人を起用する余裕がなく誌面が縮小傾向、ネームのレスポンスも悪いというのでは先行きが不安すぎです。あなた自身は気持ち的にB誌に傾いているようなので、前回の回答と同様にB誌の編集さんとの関係は保ちつつ別の雑誌に並行して投稿することをお勧めします。A誌はあまり気が進まないようなので、別の雑誌をあたってみるといいでしょう。  あと、これは余計なことかもしれませんが、B誌の編集者がA誌の編集者より指導能力が高いという判断について、大好きなB誌の編集者というハロー効果が働いている可能性もあるのではと感じました。それに、本当にA誌の編集者の指導が現時点ではB誌の編集者の指導に劣っていたとしても、付き合いが重なって作家としてのあなたへの理解が深まればより適切な指導をしてくれるようになるかもしれません。明らかにひどいと感じる相手でない限り、短時間で編集者としての甲乙をつけるのは早計でしょう。