【質問と解答】

Q:最近、担当編集者が付いた漫画家志望者です。新人賞に向けてネームを提出しているのですが、なかなか通らず、内容を全体的に修正することもあります。そうして修正していくうちに、「もしかしたらこのネタは面白く無いのか」と悩んでしまうようになりました。自分は持ち込みで担当が付いた為、まだ受賞経験はありません。また、投稿用の漫画を描き始めて1年半程度なので、経験も浅いです。今描いているネームがボツなら、すぐに新しいネームに移りたいと思っているのですが、上記の理由で担当さんに自分の意見を言うことに気が引けてしまします。何度も修正を言い渡されるネームは、担当さんからすれば「修正すれば受賞出来る」と思われているのでしょうか? それとも、ネタ自体が駄目な時は一回見せただけで「没にしましょう」と言ってくれるものなのでしょうか?

A:あなたはまだ投稿経験も少ない方のようですから、今の力でいきなり賞狙いの作品は無理と考え、成長に合わせて課題を出している段階とも考えられます。とはいえ、まったく駄目なネタならば没にするはずです。ただ、ネタはまずまず程度だがネーム次第では面白くなる可能性がある程度の合格ラインでしょう。最高のネタが出るまで1年でも2年でもネタ出しさせ続けていては作家の心が折れてしまいますから、現状これが精一杯のネタとして次のステップへと進んでもらい、ネームや作画の経験を積んでもらうわけです。今は、担当さんを信じて目の前のことを一つずつクリアしていきましょう。そのステップを積み上げていけば、気がついたら成長している自分がいるはずです。そのためには、今の企画を簡単に見放さず、最初の発想の原点は何だったのか、これを面白くするにはどうすればいいのか、改めてよく考えてみましょう。