【質問と解答】

Q:少年誌の新人賞に向けて、現在ネームを描いています。人を殺す残酷な表現や、喫煙などの描写が入っていて、それをメインとした作品にする予定なのですが、ふと「これは青年漫画じゃないのか?」と思いました。少年誌に投稿するんだったらやはりそれを意識しないといけませんよね。自分は少年漫画家になりたいと思っているのですが、一度青年誌に投稿してみたほうが良いでしょうか? 作風は青年誌っぽいとは思います。それとも少年誌に向けたストーリーを考え直したほうが良いでしょうか?そうだったら、少年漫画っぽくするにはどのような要素を取り入れたら良いのでしょうか。



A:青年誌かヤング誌向きの作品のようですね。少年誌というと、実際の読者の平均年齢は20代だったりしますが、想定対象年齢は十代として描かれた漫画作品を掲載する雑誌です。下は小学生からが読者になるということを前提に考えれば、自ずと作品の主題はどうあるべきか、表現はどこまでに留めるべきか理解できるはずです。これが理解できないようであれば、少年漫画誌を目指す資格はありません。また、少年漫画誌の作品では主人公は読者の想定対象年齢と同じ年代の少年・少女であることが、基本的に求められます。もちろん例外がないとは言いませんが、少なくとも投稿者や新人のうちは読者が目線の合わせやすいキャラクターを主人公や語り手に設定すべきです。今のネームを生かして青年誌に投稿するか、目指していた少年誌向けに一から描き直すかはあなた自身が判断してください。