【質問と解答】
Q:1ペン入れ後、消しゴム掛けをすると画が薄まるのが気になります。自分以外の皆さんはどのように対応しているのでしょうか? 主線に関しては、インクを「濃い」と評判が高かったDr.マーチンのマットブラックに変更したことで、薄くならなくなりました。しかしミリペンやベタ塗りペンを用いた部分がどうしても薄くなってしまいます。Dr.マーチンのインクのように濃くて消しゴムに強いミリペンは無いのでしょうか? もしくはインクの黒さを保ったまま鉛筆線だけ綺麗に消すコツでもあるのでしょうか? それとも紙が悪いのでしょうか? ミリペンはピグマやマービーを試しました。紙はアイシーのものを使っています。
A:ピグマもマービーも耐水性顔料インキなので比較的消しゴムかけには強い方なのですが、だめですか。でしたら、ミリペンで選ぶとなると、ドイツの筆記具メーカーであるロットリングのラピッドグラフになります。3000円くらいするのでミリペンとしてはかなり高額ですが、消しゴムかけにも強いですし均一の線が引ける高級製図ペンです。ただし、手入れが面倒で怠るとすぐに詰まります。ラピッドグラフはインクカートリッジ式ですが、ロットリングにはインク注入式のイソグラフ(3500円くらい)、使い捨てタイプのティッキーグラフィック(500円くらい)という製品もあります。安価に、手入れの手間も簡単にということでしたら、墨汁やDr.マーチンのマットブラックは消しゴムかけに強いので、細い線を描きたい方は丸ペンとかでそれらを使って描くといいのではないでしょうか。とはいえミリペンは使い勝手がいいので、主線を入れた後消しゴムをかけて下絵なしで仕上げにピグマ等のミリペンを使う手もあります。どうしてもミリペンの線に下絵が必要な場合は、消しゴムをかけるときのことを考えて鉛筆の下描きをあまり濃く描かないようにして、消しゴムも力を抜いて軽くかけるようにしてください。