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新人マンガ家相談室

【質問と解答】

Q:某社で担当編集者が付いて間もない者です。それまでは専門学校で24ページものを3作品描いて、その3作品目で今の担当さんに拾って頂きました。初めて担当さんと長編(44ページ)を作り賞に投稿し、最終候補でしたが賞金を頂きました。担当さんには面白いと評価を頂けた作品です。ここからが本題なのですが、私は締め切りが守れなくて担当さんにいつも迷惑かけています。新人というかまだ素人ですが、これではプロにはなれないとわかっているのに守れず、提出を伸ばし伸ばしになってしまいます。自分の尻を叩くために前もって「この日に必ず持っていきます!」と担当さんに予定を入れてもらうのですが、終わらず結局また違う日にという事が何度もあります。担当さんのほうは初めての長編で最終候補に残れたのだから期待していますと優しく慰めてくれますが、その期待を裏切り続けている私は罪悪感でいっぱいで、次作のネームも自信が無くなり、連絡をするのも怖くなりました。終いには、編集者さんは沢山の投稿者や漫画家さんを担当して忙しいのにこんなクズを相手にしていられないだろうなと勝手に落ち込んでしまうのですが、まだ私から諦める段階ではないと思っています。とりあえず今の私は締め切りを守れるように習慣づけしたほうが良いですよね。とはいえ、担当さんからはすでに呆れているのが伝わってきて(直接言葉を聞いたわけではありませんが)、もう見限られているのか聞いたほうがいいのか、いっそ連絡しないでいたほうがいいのかわかりません。今の担当さんとはもう信用や信頼関係を築くことは不可能なのでしょうか。編集者の方は、こんな新人(というか投稿者)を育てたいとは思わないですよね? デビューして連載して有名になりたいという人並みの野心はありますが、あまり表に出すタイプではないので、やっぱり担当さんにはやる気がないとみなされているでしょうか。

A:質問内容を読むと、担当さんの口から見限ったとかもう信用しないとか言われたわけではなく、自分で想像して勝手に落ち込んでいるだけのようです。編集者はまだプロでもない投稿段階の新人に、進行に関しては過大な期待はしません。ですから、締め切り破りを何十回も重ねてでもいない限り、案ずることはありません。もちろん設定した締め切りを守るべく努力はすべきですが、打ち合わせを初めて1~2作目でクオリティの高いネームや作品が予定通り上がるようなら苦労はありません。大事なのは失敗を繰り返さないことです。予定より遅れたのであれば、その原因を把握し、対処方法を考えてそれを実行に移すことです。作画のペース配分はやっているうちに身につくものですし、期日までにアイデアを絞り出すには自分を追い込むための自分なりのやり方を見つけなければなりません。ただし、担当さんに打ち合わせや完成原稿持ち込みのアポをとるのは、確実な線がみえてからにしましょう。自分を追い込むために無理な締め切りを設定して予約を直前キャンセルするのは、相手に迷惑をかける行為です。「~日にあげることを目標にしたいと思いますが、日程が近くなったところで改めて連絡します」と言っておきましょう。